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狂犬病

投稿日時:2017-08-24 12:00:17

狂犬病はまだ治療法が確立されていない上に、発症したらほぼ確実に死亡するという恐ろしい病気です。その名前から犬だけが感染するように思えますが、犬だけではなく猫などほとんどすべての哺乳類が感染し、非常に危険なものなのです。

感染すると1週間ほどで発症し、神経細胞を破壊し、最終的には脳細胞も破壊されて死に至ります。喉の傷みにより水を飲むことさえ苦痛となり、水を恐れるようになるのだとか。昏睡状態に陥らせて脳を保護し、免疫体が抗体を作るのを促すミルウォーキー・プロトコルという方法で治療できた例もありますが、50の治療例のうち治療に成功したのはわずか6例、後遺症なども残っていることから、とても有効な治療法とは言えません。

狂犬病は、ウィルスに感染した動物に噛まれることで感染するケースがほとんどです。そのため、狂犬病を保菌する動物を根絶すること、飼育動物には狂犬病の予防ワクチンを接種することが重要になります。日本はワクチンの接種を徹底し野良犬への対策を行うことで、世界でも数少ない狂犬病清浄国となりました。近年では狂犬病のワクチンを不要と考える方も多いようですが、狂犬病は全ての哺乳類が感染する可能性があり、輸入動物や野生動物が保菌していないとはかぎらないため、ワクチンの接種は必須です。

狂犬病清浄国ではない海外に行く際は、必ず事前にワクチンを接種する必要があるでしょう。非常に恐ろしい狂犬病ですが、予防する手段があるという意味では、まだ対策ができるだけマシと言えるかもしれません。

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